インド株はやめとけ?今後の見通しは?おすすめETF&個別株も紹介

インド株が最近話題になっていますね。
NISAの買付ランキングにインドが入ってきていて、日本からの買いがインドの株価上昇の約4割の要因になっています。
ただ、株式投資初心者だとインド株ってそもそも買えるの?って思いませか?
また、日本の高度成長期や、中国の経済発展を見て、現在新興国で、これから伸びていく国に投資したいと思うけど、本当に投資して大丈夫か?リスクはないの?と気になりますよね。
この記事では、インド株の将来性とリスクを検証しながら、同じ人口で先進国入した中国と比較をしながら解説をしていきます。
インド株の将来性とリスクをYouTubeにて徹底解説
私のYouTubeチャンネル「株トモラジオ」にて、インド株の将来性とリスクを動画で徹底解説しました。
こちらを見ると、インド株の今後の見通しが大体把握できる内容になってるので、ぜひご活用ください。
20年で16倍?インド株指数のパフォーマンスがすごい!
まずは、インド株全体のパフォーマンスから見ていきましょう。
今から遡って、約20年間のパフォーマンスは約16倍という驚愕な数字になっています。

これは、20年前にインド株の指数に100万円投資していたら、現在はおよそ1600万円になっている事になります。
※文章が複雑になるのを避けるため、手数料や税金等は考慮していません。
さらに過去10年間のパフォーマンスで見ると2.6倍

直近5年のパフォーマンスは2倍となっています。

20年スパンだと脅威の16倍ですが、ここ5年で見ても2倍になっているので、資産運用としてはかなりのリターンです。

これは、買いなんじゃない?

価格が上がってるから買いはリスクが高い!脱初心者をするにはちゃんと中身を見ていこう。
では、なぜこんなに株価が上がっているのでしょうか?
次はインド経済の中身について深堀っていきます。
インドのGDP成長率は年間6.5%でもうすぐ日本を抜く?
まずは、経済成長の指標であるGDPを見ていきましょう。
下記が各国のGDPの推移です。

この緑の線がインドなのですが、長期でずっと増えていて、先進国のイギリスを抜き、日本、ドイツに迫ってきているのがわかりますよね。
そして、2028年には、日本とドイツを超え、世界3位に躍り出る予測がされています。
また、日経新聞では2026年ぐらいに前倒しで日本とドイツを抜くのでは?という予測も出されていて、今かなり勢いがある事が伺えます。


これは、インド株の投資を考えている人にはいい話だね!
インドのGDPの伸び率は毎年約6.5%
これは主要な国の中でも高いGDP成長率です。

上記のグラフを見ても、日本は0.7%でほとんど伸びていませんよね。
また、経済大国のアメリカのGDPの伸びは2.1%。
つまり、インドはアメリカの約3倍の勢いで経済が伸びている事になります。
次は、インドの人口について見ていきましょう。
インド人の総人口と生産年齢人口がすごい!
経済が伸びていく上で欠かせないファクターといえば人口です。
ここでは、下記の内容について考えていきます。
- インドの人口は14億人!世界人口10人に1~2人はインド人
- 人口だけ増えても経済は発展しない?インドの生産年齢人口はどう?
- 先進国には及ばないが、インド人の所得は増えている
- インドの車販売台数は世界3位
インドの人口は14億人!世界人口10人に1~2人はインド人
そんなインドは人口もすごい勢いで伸びています。
下記の内閣府のグラフでは、緑の部分がインドなのですが。
現在のインドの人口は約14億人という事がわかります。

ちなみに、赤が中国でこちらも約14億人。
将来的にはインド人の方が中国人よりも多くなる予測もされています。
ちなみに、このデータから計算すると全人類のインド人が占める割合は約17.8%。
これは、世界人口100人につき17人はインド人という事になります。
もっというと、世界の人をランダムに10人ピックアップしたら、1~2人はインド人が必ずいる確率になります。
ちなみに、全人類の中国人が占める割合は18%なので、インド人と中国人で世界の人口の約4割を占める事になるという事です。
ただ、実は人口だけ増えても経済発展するとは限りません。
重要なのは次の生産年齢人口になります。
人口だけ増えても経済は発展しない?インドの生産年齢人口はどう?
例えばお年寄りばかりが増えると働く人口が少ないため、経済発展はしにくいというのはなんとなく想像がつきます。
つまり、重要なのは生産年齢人口ですね。
言い換えれば働ける人の人口の数の事です。
そんなインドの生産年齢人口はなんと9億5000万人。
人口ボーナスの時期に入っていて、人口プラミッドもキレイな三角形になっています。

つまり、インドは日本の12倍以上の生産年齢人口を誇る事になります。
それだけ働いて収入を得る人がいたら、消費するし、経済も活性化されるだろうと思いますよね?
では、本当にその人達の所得は増えているのか?お金は使っているのか?
次はそれについて見ていきます。
先進国には及ばないが、インド人の所得は増えている
インドといえば低所得者層の人が多かった過去があります。
例えば下記のグラフを見てみましょう。
下記のグラフはオレンジの部分が年収5,000USD以下(年収770,119円以下:2025年1月31日時点のレート)の低所得者層。
下記のグラフは薄オレンジの部分が年収5,000USD以上15,000USD以下(年収770,119円以上、2,310,197円以下:2025年1月31日時点のレート)の下位中間層。
となります。
2015年のデータを見ると、インドは約50%が低所得者層、約40%が下位中間層となります。
つまり、国民の95%は年収231万円以下、国民の半分は年収77万円以下、という状態でした。

しかし、2030年の予測データによると、低所得者層は52.7%→17.7%に減少。
上位中間層と呼ばれる年収15,000USD~35,000USD(年収770,119円以上、5,389,965円以下:2025年1月31日時点のレート)の割合が26.8%に達するとされています。
新興国は物価が安いので、低所得者層のような年収でも生きてはいけます。
ただ、日本やアメリカのような先進国に売っている高額な商品、例えば高性能な車や贅沢品などは買えません。
なので、ある程度所得が伸びてきてくれないと、世界の企業もインド人相手に商売が出来ないわけですが、今後の予測通りにインド人の所得が増えれば、これらも可能になるというわけです。
次に、経済発展しているかどうかを見る際に重要な車の販売台数について見ていきます。
インドの車販売台数は世界3位
インドの車の販売台数も増えてきていて、2020年の時点ですでに世界TOP5の販売台数でした。
それが、2023年の時点ではなんとTOP3の販売台数になりました。


すでに贅沢品が買えている状態なんじゃない?

インド人が買っている車は日本やアメリカで売られているモデルとは違って、低コストで作られた現地版の自動車という事だね。例えばマルチスズキとか。後は現地メーカーの車など、あくまで販売台数の話
ここまで聞くと良いニュースばかりに思えますよね。
これを読んで「インド経済はバラ色じゃないか?」と思ってインドに投資をするのはちょっと待ってください。
ここからは反対意見についても見ていきましょう。
インド株はやめとけ?インド株に隠された罠とは?
そもそも株価というものは経済発展に伴い伸びていくものです。
経済発展なしで、株価だけ伸びていくのはただのバブルなので、そのうちバブルが崩壊して終わります。
では、経済発展していくための条件は何なのか?
具体的には下記の3点になります。
- 人口増加
- 人口の構成
- 産業構造
- 輸出の拡大
このうち1と2はすでに解説しましたが、クリアしています。
ただ、3と4についてはどうでしょう?
国が経済発展していくためには
- 産業構造が経済発展していけるような構造になっているかどうか。
- 更に輸出を拡大していけるかどうか。
これらが重要な課題になります。
過去にアメリカ、日本、中国もこの課題をクリアして先進国になっていきました。
果たしてインドはこのステップを踏めるのか?
具体的に見ていきたいと思います。
インドは現在、産業構造のターニングポイントにきている
インドは前述したように人口ボーナスの時期に入っていますが、ここで産業構造を変えられるか?というターニングポイントの時期に入っています。
まず産業には下記の3つの産業があります。
- 第一産業〔農業、林業、漁業〕
- 第二次産業〔鉱業、建設業、製造業〕
- 第三次産業〔電 気・ガス・熱供給・水道業、運輸・通信業、卸売・小売業、飲食店、金融・保険業、不動産業、サービス業、公 務(他に分類されないもの)〕
新興国ではまず第一次産業から始まります。
畑を耕したり、魚を撮ったりする産業ですね。
もちろん、こういう農業は人間が生きていくために最も重要な産業です。
ただ、経済という側面から見た時に、誰がやってもあまり差が出にくいですよね。
いくら良い大根を作っても、大根1本1万円とかで売るのは不可能ですよね。
なので、もっと付加価値の高いものを作っていく必要があります。
技術力の高いものを作れたら、そこしか作れないものとかが出てくるので、より高く売る事が可能になります。
そして、より高く売れるものや性能が高いものを作っていくには第二次産業に移行する必要があります。
では、インドはそれが出来てるのか?
結論から言うと、まだインドはまだその転換が出来ていません。
インドと中国の産業構造を比較
下記の内閣府のグラフを参考に、インドと中国の産業構造を比較し考察していきます。
下記は緑が第一次産業、青が第二次産業、赤が第三次産業です。

このグラフを分かりやすいように表で比較すると下記のようになります。
第一次産業 | 第二次産業 | 第三次産業 | |
インド | 19% | 28.5% | 52.5% |
中国 | 7.3% | 39.9% | 52.8% |
中国は第一次産業が7.3%、第二次産業が39.9%、第三次産業が52.8%
さすが世界の工場と言われるだけあって、第二次産業が結構な割合を占めていますよね。
インドを見てみると第一次産業が19%、第二次産業が28.5%、第三次産業が52.5%
中国に比べて、第二次産業は約10%少なくなっています。
インドと中国の就業人数の比較
次に各産業の就業人数を見ていきましょう。
下記の内閣府のデータによると、インド人の54.7%は農業に従事しています。

こちらも分かりやすく表で比較すると下記のようになります。
農業 | 工業 | サービス業 | |
インド | 54.7% | 19.5% | 25.8% |
中国 | 36.7% | 28.7% | 34.6% |
つまり、インド人の半分以上は農家さんという事になりますね。
そして、肝心の工業で働いている人は19.5%
逆に、中国は工業が28.7%
このデータから中国とインドは人口は同じだが、産業構造はかなり違うと言えます。
人口が多いと失業率が懸念される?
人口が増えると、国としては仕事も増やさないといけませんよね?
なぜなら仕事を増やせないと失業率が増えて、社会不安になるからです。
実際に現在中国も人口が増えていますが、失業率が高くなっています。
この失業率が高い状態を放置すると、経済発展どころか国がめちゃくちゃになっていきます。
という事は増えた人口を補えるだけの、何かしらのの産業を作らないといけません。
果たしてインドはそれが出来るのかどうか?
増えた人口をうまく活用できるのか?
ここも今後経済発展をしていく上で非常に重要な課題と言えます。
経済発展の最終段階!輸出の拡大
もし、産業構造の転換もうまく出来て、失業率も抑えられたとしたら。
最終的に世界中の人が欲しがるモノやサービスを作って、世界に輸出出来るか?が重要になってきます。
例えば日本はTOYOTAなどの自動車がありますよね。
アメリカはiPhoneやGoogle、Amazon、Facebookなど、世界中の人が利用しているサービスをたくさん作っています。
一方、インドはというと、実はまだとんど輸出がありません。
下記の内閣府の各国・地域の財輸出のグラフの右側「構成比」を見ると、中国14.6%に対し、インド1.8%となっています。

このデータを見てもわかるとおり、やはりインドはまだほとんど輸出出来ていないと言えます。
いくら製造業が盛んになっても、国内で同じインド人にしか売れないものを作っていると、結局経済発展は見込めません。
なので、世界に輸出出来る看板商品やサービスを作れるかがかなり大きな課題となりそうです。
一人当たりのGDPはまだまだ低い状態が続きそう
GDPが伸びているという話をしましたが、国の豊かさの指標として、一人あたりGDPを見るのが一般的で、これが本当の国の豊かさの指標になると言えます。
下記の内閣府のデータによると、インドの一人当たりGDPは2060年の予想でも中国に及ばないとされています。

また、我が国日本とインドでは一人あたりの稼いでいる金額が全然違う事もわかりますよね。
ここまでの話を軽くまとめると
- 人口が伸びるだけでは株価が伸びない。
- 人口が増えているだけだと、逆に余った人口が失業したら大変になる。
- 日本のようにしっかりとした産業の基盤ができていれば、世界中にずっと売っていける。
という3つの視点がある事に気付かされます。
では、具体的にインド株にはどうやって投資できるのか?
次はインド株に投資する方法について見ていきましょう。
インド株おすすめ投資信託(インデックスファンドETF)と個別株
結論から言うと、インド株に投資する方法は大きくわけて3つあります。
- アクティブファンド
- インデックスファンドETF
- インドの個別株
今回はこの中のうちから一般的に投資しやすいインデックスファンドを2つとインドの個別株を1つの合計3つをご紹介していきます。
eMAXSインド株式インデックス
日本でいう日経平均のようなインドの株価指数は2つあります。
- SENSEX…30銘柄のインドの企業が入っている
- NIFTY50…50銘柄のインドの企業が入っている

ちなみに、SENSEXとNIFTY50は中身ほぼ一緒です。

このうちのNIFTY50に連動しているのがこの、eMAXSインド株式インデックスです。

- 運用会社:三菱UFJアセットマネジメント
- 投資対象:インドの代表的な株価指数「Nifty50指数(配当込み、円換算ベース)」に連動
- 運用方法:「インド株式インデックスマザーファンド」を通じて運用
- 為替ヘッジ:なし(為替リスクあり)
- 購入時手数料:無料(ノーロード)
- 信託報酬:年率0.44%(税込)
- 基準価額(2025年1月30日時点):10,006円
- 純資産総額(2025年1月30日時点):約234.73億円
- 特徴:インド市場の成長を取り込むことを目的としたファンド
楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド
次にご紹介するのが、楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド

- 運用会社:楽天投信投資顧問
- 設定日:2024年4月5日
- 投資対象:インドのナショナル証券取引所に上場する代表的な50社で構成されるNifty50指数
- 運用方法:「楽天・インド株Nifty50インデックス・マザーファンド」を通じて、インド株式や関連ETF、株価指数先物取引などを組み合わせて運用
- 為替ヘッジ:なし(為替リスクあり)
- 購入時手数料:無料(ノーロード)
- 信託報酬:年率0.308%(税込)
- 基準価額(2025年1月30日時点):9,910円
- 純資産総額(2025年1月30日時点):約254.65億円
- 決算日:毎年2月15日
こちらもNIFTY50に連動しているファンドになります。
ただ、eMAXSインド株式インデックスよりも新しいファンドで、手数料がこちらの方が安いです。
という事で、eMAXSインド株式インデックスと楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンドは基本的に同じパファーマンスなので個人的に手数料が安い楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンドの方を買うのが良いと思います。
インドの個別株!大手の銀行ICICIBANK
実はアメリカの市場に上場しているインド株もあり、そういう企業は米国株として買えます。
例えば下記のような銀行ICICIBANKがあります。

- リテールバンキング:個人向けの預金口座、住宅ローン、パーソナルローン、クレジットカード、保険商品などを提供。
- 法人・中小企業向けバンキング:企業融資、貿易金融、キャッシュマネジメント、外為サービスなどを提供。
- 投資銀行業務:M&Aアドバイザリー、資本市場取引、プロジェクトファイナンスなど。
- 資産管理・保険:ICICI Prudential(生命保険)、ICICI Lombard(損害保険)、ICICI Securities(証券・資産管理)などの子会社を通じて運営。
- デジタルバンキング:モバイルバンキング、インターネットバンキング、決済ソリューションなどのITサービスを強化。
インド国内だけでなく、アメリカ、イギリス、シンガポール、ドバイなど海外にも拠点を持ち、国際的な業務も展開している銀行です。
経済が伸びている国の金融機関は融資の需要も多く、株価が伸びやすいとされています。
日本もバブル時代は時価総額で世界TOPに入っている日本金融機関がたくさんありました。
このICICIBANKはアメリカに上場しているので、普通にネット証券で買う事が出来ます。
ちなみに、このICICIBANKのパフォーマンスはここ10年で6倍

5年のパフォーマンスでもで3倍なので、かなり勢いのある企業です。

まとめ
本記事をまとめますと
事実としてインド株指数のパファーマンスは10年で2.6倍、5年でも2倍に増えている。
また、インド株の良い情報は
- インドは人口伸びてるいて14億人もいる
- 人口ボーナスの時期に突入し、人口ピラミッドも綺麗な三角形
- GDPも毎年アメリカの3倍の勢いで伸びている
逆に、インド株の不安要素は
- 一人あたりのGDPは2060年でも中国に勝てない予想
- 今後産業構造を転換できるかがポイント
- 現状、輸出はかなり少ない
そして、投資する方法にはインデックスファンドと個別株がある。
というお話でした。
ぜひ、インド株に投資を考えている場合は、参考にしてみてください。
コメント